機能性表示食、関与成分にNAG 焼津水産が届出(2015.8.13)
消費者庁は12日、機能性表示食品の届出情報を更新し、新たに2商品の届出受理を明らかにした。これにより、届出番号取得件数は合計69商品になった。届出情報の更新は7月31日以来12日ぶり。
今回受理された機能性関与成分は、Nアセチルグルコサミンとメチル化カテキンの2成分。特定保健用食品、機能性表示食品ともに初の関与成分となる前者は、同成分の原料供給を展開している焼津水産化学工業が、飲料型のサプリメントとして届け出た。
届出表示は「肌が乾燥しがちな方の肌のうるおいに役立つことが報告されています」。最終的に2報の臨床試験論文を採用したシステマティックレビューを機能性の科学的根拠にした。関与成分の配合量は、1本当たり1000㍉㌘。
一方、後者のメチル化カテキンは、アサヒ飲料が、べにふうき茶葉を使用した清涼飲料水(その他加工食品)として届け出たもの。「メチル化カテキンが含まれるので、ほこりやハウスダストによる目や鼻の不快感を緩和します」と表示する。商品名は「めめはな茶」。
同成分を関与成分にした届出が受理されるのは、前回更新で追加された「べにふうき緑茶ティーバッグ」(届出者・JAかごしま茶業)に続き2商品目。一方で、「べにふうき」が研究レビューを機能性の科学的根拠にしたのに対し、「めめはな」は最終商品の臨床試験の点で異なる。
また、届出表示についても、「べにふうき」では「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減することが報告されています」とし、〝など〟を用いることで花粉も含まれることを示唆していると考えられるのに対し、「めめはな」ではハウスダストやほこりに限定した。