機能性研究の進捗を説明 農林水産技術会議(2013.10.10)


 機能性を持つ農林水産物や食品の研究開発を進めている農林水産技術会議の検討会は8日、7月に採択した研究18課題の進捗状況などについてヒアリングを行った。同研究開発は「機能性を持つ農林水産物・食品開発プロジェクト」として進めているもので、採択案件には緑茶(べにふうき)の脂質代謝改善作用など食品の研究開発や、一般へ情報提供するためのデータベース構築事業なども含まれる。

 この日は、緑茶の機能検証のため、間もなく150名を対象にヒト介入試験を開始し、コレステロールや抗酸化能などについて測定するとの説明があった。また、データベース構築事業では、同プロジェクトで取扱う農産物の機能性評価や、家庭で役立つレシピ情報を掲載することが伝えられた。ほかにも、農産物の品種、収穫時期、産地ごとに栄養成分量の平均値または幅表示を行う。
 
 また、食品の機能性データベースとして国際的に評価されている、「ナチュラルメディシンデータベース」の概要や評価手法について、東京医科歯科大学名誉教授の田中平三氏が説明した。


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