カボス種子 肝障害改善で提案開始 日本生物科学(2015.10.22)


 インバウンド需要などを背景に着実に業績を伸ばしている㈱日本生物科学研究所(大阪市福島区)は、大分県産カボスの種子を用いた機能性原料「カボシードEX」を開発、肝障害改善の機能性で売り込む。利用法が限定されていた大分県特産のカボス種子の有効活用につなげることを目的に、県などの協力を仰ぎ産官学連携による研究活動などを推し進めたい考え。リニューアルを除いた新原料の上市は同社として約10年ぶり。

 新原料の市場投入は来春を予定。今がカボスの収穫時期で、来春の正式上市に向け機能成分を多く含む種子材料の確保を急ぐ。すでに学会で発表している肝障害予防効果に加え、ヒト試験での研究成果を春の導入時期に間に合わせる意向。

 「カボシードEX」は、デアセチルノミリン、リモニン、イチャンゲンシンの3種類のリモノイド類を機能性成分として抽出、粉末化したもの。総リモノイドとして含量2%以上で規格した。タブレットやハードカプセルなどの健康食品、一般嗜好品に利用できるよう仕上げた。

 原料供給と併せ最終商品「ヘパファイト」も用意する。同エキスと自社原料の植物発酵エキス「ビオチーム」を組合わせた健康食品。
【写真=カボスの実】

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