日医が後援 機能表示関連イベント 横倉会長が挨拶(2015.11.16)


 日本抗加齢医学会の姉妹組織「日本抗加齢協会」は14日、機能性表示食品やアンチエイジングの普及啓発を目的にしたイベント「NIPPONを元気にする!」を都内で開き、年配者を中心にした一般消費者や業界関係者が集まった。

 消費者庁や経済産業省など関係省庁や、健康食品産業協議会、日本通信販売協会、日本チェーンドラッグストア協会といった業界団体、読売新聞などメディアの後援を受けて開催したもの。厚生労働省や日本医師会も後援した。

 来賓挨拶を寄せた日本医師会の横倉義武会長は、後援した理由について、「これからは健康寿命を伸ばすこと、そのためのアンチエイジング医学が重要」「栄養素を食事から摂り込むことは体にとって良いこと。食生活を見なすきっかけになる、医療や健康に関して正しい情報を届けるイベントは非常に大切であり、そのような意味で後援した」(司会代読)などと説明した。

 抗加齢医学会の関係者は、「(アンチエイジングや機能性表示食品関連の催しに)日医や厚労省が後援したのは画期的」だとしている。

 消費者庁からは、板東久美子長官が来賓挨拶を行ったほかパネルディスカッションに参加。「(機能性表示食品は)消費者自身が情報を得る、学ぶことが必要」だとした上で、「情報を全て開示しているが、分かりにくいという声も沢山ある。来年度からはデータベース化し、もっと分かりやすくしていきたい」と述べた。

 また板東長官は、届出受理が遅いという指摘について、「正しい表示になっているかもチェックしている。右から左に届出を受け付けているわけではない」などと説明。また、「新しい制度。事業者も、消費者庁も双方が努力する中で、制度が機能的に回るよう努力したい。そうすることで消費者にとっても、様々な情報が提供される、選択肢が増えることでプラスになる」と述べた。


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