抗肥満成分規格化へ 京大研究で注目の「13‐オキソ」(2013.11.5)


 トマト由来リコピン製造販売大手のライコレッド(イスラエル)は、同社の主力リコピン原料「ライコマート」にトマト由来抗肥満成分として注目されている「13‐オキソ(13-oxo-ODA)」が高含有していることを確認した。今後、同成分含有量を規格化した新製品を開発し、市場投入する計画だ。

 同成分は河田照雄・京都大学農学部教授などの研究チームがトマトジュース中から発見した新規成分。12年2月、同成分に脂肪燃焼作用があり、脂質代謝異常の改善に有効であることをマウス試験で確認したと発表していた。
 「ライコマート」に同成分が高含有されていることは、同社が先ごろ開催したセミナーの中で元山梨大学大学院特任教授の佐藤充克氏が説明した。それによると、トマトペースト中に含まれる同成分の含量は40~79ppmの一方で、「ライコマート」のリコピン含有量18%品では2500~3500ppmだったという。

 また同氏は、「ライコマート」には同成分と同様に河田教授らが脂肪燃焼作用を明らかにした新規成分「9-oxo-ODA」も含まれており、両成分を合計した含有量は18%品で3000~4150ppmだったとし、「トマトジュースに含まれる量よりも多い。これだけ含有していると少量摂取でも効果のある可能性がある」と述べた。

 同社の関係者によると、含有量測定を行ったのは、河田教授らの研究チームにも加わっていた「かずさDNA研究所」だとしている。


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