健食売上3460億円に 12年度実績 訪販協調べ(2013.11.7)


 日本訪問販売協会がまとめた2012年度(平成24年度)の訪問販売売上高(推計)は、前年度比.59%(650億円)減の1兆7470億円だった。売上減はこれで16年連続となり、1982年度の1兆5800億円以来の低水準となった。ただ、減少幅は前年度の4.84%減よりも圧縮されており、底入れに期待する声も聞かれている。

 同調査は同協会加盟の正会員会社の売上高(実数)を基に、国内の訪問販売業全体の売上高を推計したもので、自動車、新聞、医薬品、食料品の訪販売上高、百貨店の外商の売上高は除いてある。同協会の正会員は前年度より3社多い144社だった。

 正会員の商品別の売上高(実数)は、トップの化粧品が同0.9%減の3899億円と小幅減にとどまったものの、2位の健康食品は同5.2%減の3460億円、3位の清掃用具は同20.0%減の1464億円と振るわなかった。上位10商品で売上高が伸びたのは、建物清掃(459億円)、鍋(272億円)、衣料品(216億円)に限られた。

 健康食品はこれで5年連続の減少。直近のピークだった07年度の4633億円から1173億円(25%)減少した。

 なお、正会員の販売員数は前年度比5.7%増の793万8223人で、4年ぶりに増加に転じた。

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