母乳代替食にビオチン解禁へ 食安委が評価書案(2013.11.25)


 食品安全委員会は、母乳代替食品に添加する際のビオチンの安全性について評価した、添加物評価書案をまとめ、26日からパブリックコメント募集を開始する。既に栄養強化剤として保健機能食品への使用は認められているが、それ以外の添加は認められておらず、母乳代替食品を摂取する一部の乳幼児で皮膚炎や脱毛などビオチン欠乏症が指摘されていた。評価を依頼した厚生労働省は、同評価書がまとまり次第、添加物使用基準の改正を検討し、母乳代替食品への使用を認める方針。

 ビオチンは水溶性ビタミンの一種で必須栄養素とされ、日本人の食事摂取基準では、1日当たりの目安量として、0~5カ月児は4μg、6~11カ月児は10μgなどとされている。

 同評価書案によると、体内動態、一般薬理に係る知見収集の結果、ビオチンの安全性に懸念を生じさせるものはないと判断、ADI(1日摂取許容量)を特定する必要はないと評価した。
厚生労働省は母乳代替食品として使用する場合、標準調乳濃度100kcalにつき10μgを超えないよう、添加物使用基準の改正を検討する。

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