黒ヒマワリと春黄金花の実 耳鳴り改善の提案強化(2016.7.21)


 漢方理論に独自の方材ピラミッド理論を組合わせて独創性の強い健食原料を提案する㈱龍榮総研(東京都三鷹市)は、65歳以上では3割近くに上るとされる耳鳴りや難聴を改善する組合せ健食素材の提案を強化する。使用する原材料は黒ヒマワリ種の外皮と春黄金花(サンシュユ)の実の混合抽出物で、難聴、耳鳴りの改善に関する臨床試験で良好な結果を得ており、これらエビデンスをベースに本格提案を開始する。

 同社によると、難聴や耳鳴りを感じる人の大多数は内耳の蝸牛管や前庭、三半規管の機能不全が深く関わっており、精神的な影響が症状の悪化に拍車をかけるとしている。その改善には、内耳の血流を良くしたり、抗酸化作用のある成分の摂取、精神を安定させるなどの対処が必要とされる。

 同社が提案する黒ヒマワリ種の外皮は、クロロゲン酸などのポリフェノール類を多く含み、血流改善や抗酸化作用、神経保護作用などが期待できる。また春黄金花の実は優れた滋養強壮作用に加え、副交感神経を刺激する機能を持つという。これら2素材を混合させ抽出することで、抗酸化作用が相乗的に高まるという。実際それぞれを単味で配合したものと比べると、40%程度強くなる実験結果がある。同社が得意とする漢方の知恵を借りた抽出方法である。

 同素材は2009年から手掛け、これまでは原材料確保の問題もあり限定的な供給だった。「原料供給元を新たに構築し、安定供給にメドがついた」(高橋龍榮社長)ことから、数年来限定されてきた同素材の供給の幅を広げるとともに、クライアントの要望に応じた独自原料開発に対応できる体制を構築したことも提案していく。

Clip to Evernote

ページトップ