国産桃の機能性食物繊維 岡安商店 女性にアピール(2016.8.11)


 国産の桃果実を原材料にした機能性食物繊維素材を、ガンマオリザノールなど天然物の抽出・精製メーカーの㈱岡安商店(埼玉県越谷市)が開発し、供給を始めた。低糖質ダイエットや糖質制限を訴求する加工食品への配合提案を進める。抗糖化作用(AGEs生成阻害作用)を備えることも確認。健康・美容食品素材として売り込む。

 製品名は「ピーチファイバー」とした。

 山梨県および長野県産の桃果実を原材料にしたもの。市場に流通している食物繊維素材の原材料としては野菜やこんにゃく、化学合成品などが多いが、「美容を訴求するには弱い」と同社。女性の人気が高く、美容イメージもあり、かつ国産の桃を原材料としつつ国内で製造する「安心・安全」の強みを生かし、女性を主要ターゲットにしたダイエタリーファイバーとして提案を進める。

 同社によると、ピーチファイバーには食物繊維が約60%含まれ、大さじ1杯で約9.5㌘の食物繊維をはじめカリウムを約230㍉㌘摂取できるという。「タンパク質も約15%含まれ、食物繊維が多く、低糖質ダイエットに最適だ。抗糖化作用も期待できることから、糖質などによる糖化を抑制し、美容・健康にもよい。糖質過多の食生活を解決できる最適な素材だと考えている」と同社は話す。

 同社はピーチファイバーとは別に、国産の桃果実を原材料とした機能性食品・化粧品素材として、「ピーチセラミド」(桃由来グルコシルセラミド)を以前から製造販売している。やはりイメージの良さを訴求し、採用実績を堅調に積み上げていることもあり、ピーチファイバーの動きも注目されそうだ。

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