朝食の重要性など研究成果 時間栄養科学研究会(2016.8.29)
「第3回時間栄養科学研究会」と「第11回ニュートリズム検討会」の合同会合が26日、東京農業大学世田谷キャンパスで開かれ、栄養成分の効率的な摂取時期や運動学に関する研究成果が報告された。
会合では、高知大学大学院環境科学研究科の原田哲夫准教授が特別講演を行い、若年層におけるレム睡眠の確保と朝食時のタンパク源としてのトリプトファン摂取、およびその後の太陽光曝露が、学習力向上に影響を与えるとの研究成果を報告した。
続いて「スポーツと時間栄養学」をテーマにシンポジウムが開かれ、この中で早稲田大学重点領域研究機構の青山晋也研究員は、マウスを使って、①タンパク質摂取と筋肥大②運動・リハビリのタイミングと筋萎縮予防③骨量回復に向けた食事と運動のタイミング――に関する実験を行った結果、昼食、夕食時よりも朝食時の方が、筋肥大、筋萎縮予防の効果が大きく、同様に食物繊維のイヌリンを摂取した場合、骨量回復に効果があることも報告した。