イチョウ葉、1年振りに新たな届出 機能性表示食品(2016.9.8)


 イチョウ葉由来フラボノイド配糖体および同テルペンラクトンを機能性関与成分にした、機能性表示食品の届出が新たに受理された。前の受理からおよそ1年振り。

 届け出たのは、全薬工業㈱のグループ会社で、健康食品などの通信販売を手掛ける全薬販売㈱。「脳輝閃(のうきせん)」「ヘルスメイト いちょう葉α」を商品名とするサプリメントの2品目を届け出た。いずれも6日の届出情報更新で追加された。

 さらに、8日にあった届出情報更新でも、富士フイルム㈱が届け出たサプリメント「イチョウ葉エキス」が追加。立て続けに3品目の届出が受理されたことになる。

 イチョウ葉エキスを配合した機能性表示食品をめぐっては、昨年8月から9月の間に立て続けに3商品が届け出られたのを受け、後を追う動きが活発化。ただ、その後は新たに受理される届出が出ていなかった。同じ成分を届け出ている企業などからは、今回の受理に驚く声が出ている。

 関係事業者の一部では届出が受理されない理由について、消費者庁「機能性関与成分の取扱い等に関する検討会」の議論が影響している可能性を指摘する声があがっていた。検討委員から、機能性関与成分が明確ではないもののうち「クラスⅠ」の一例に挙げられるなどしていたためで、「同等性がネックになっている」との見方も出ていた。

 富士フイルムの届出情報によると、届け出た研究レビューには、シュワーベ・グリーンウェーブ㈱が間接的に関与しており、同社が富士フイルムに原料供給しているという。また、レビューを実施したのは㈱RCTジャパンだという。

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