アンチエイジングや美肌で講演(2013.11.28)


 生活習慣病と統合医療に関する最新情報を発表するNPO法人グッドヘルスコミュニケーションズは11月23日、「美と健康寿命を考える」をテーマにしたセミナーを都内で開催した。

 玉川大学農学部生命化学科教授の八並一寿氏は、「酸化と糖化が老化を進行させる2大要因であり、これらを抑制できれば、ほとんどの病気の発症が抑えられる」と私見を述べるとともに、抗酸化や抗糖化素材の摂取は意味のあることと言及。その上で、抗糖化素材としては薬剤のアミノグアニジンよりも活性が高い黒ショウガエキス、抗酸化素材としてはニュージーランド産の松樹皮エキスとブドウ種子エキス、カテキンが活性成分の緑茶エキスなどが有用として取り上げ、これら素材の内臓脂肪低減作用、運動時の酸化抑制作用などの研究結果を発表した。

 東京薬科大学薬学部准教授の佐藤隆氏は、マイタケ子実体抽出脂溶性成分「グリピン」の皮脂及びヒアルロン酸増加作用を紹介。皮脂腺細胞にグリピンを添加したところ、皮脂量が増加したことを確認。皮脂腺の無い踵にグリピン入りクリームを塗布した試験では、真皮中のヒアルロン酸合成酵素が増加したことから、ヒアルロン酸量も増えているとし、同素材は美肌に有用と示した。


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