300mgでも効果示唆 NAG 日本水産が臨床試験(2013.12.9)
N‐アセチルグルコサミンに対する引き合いを日本水産㈱ファインケミカル事業部が伸ばしている。今年9月、国内学術誌「新薬と臨床」に論文掲載された臨床試験結果が大きく影響しているようだ。論文によると、同社製NAGを1日当たり500㍉㌘ないし300㍉㌘を12週間摂取した場合の膝関節痛改善効果は、同社製グルコサミン1500㍉㌘を同じく摂取するのと同等ないしそれ以上であることが示唆されたとしている。
論文によれば、試験では、40歳以上の膝関節に痛みおよび違和感のある男女68名を被験者にしたプラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験を実施。有効性評価については、膝関節痛の自覚症状(VAS)および日本整形外科学会が制定したJOA評価基準の各スコア推移で確かめた。また、Ⅱ型コラーゲン代謝マーカーを指標にした評価も実施した。その結果NAG300㍉㌘以上の摂取でⅡ型コラーゲンの代謝が改善される可能性が示唆されたという。