スポーツ向けに素材など提案 「スポルテック2013」(2013.12.12)
スポーツ、フィットネス関連の展示会「スポルテック2013」が先ごろ都内で開催され、健康食品関連事業者も多く出展した。昨年来続いている傾向で、アスリートやスポーツメーカーなど、従来出展している展示会とはまた異なる来場者との間で新たなビジネスが始まることに期待を寄せる。一般来場者を含め3日間で約3万2000人が来場した(主催者発表)。
パフォーマンスアップ効果が期待できる新しい発想のアミノ酸の組合せとして、BCAAならぬ「OCAA(オルニチン・アルギニン・シトルリン)」を提案していたのは協和発酵バイオ。「アミノ酸の啓蒙という目的もある。シトルリンとプレ・ワークアウトを普及させ、スポーツサプリメント市場を広げていきたい」と出展の狙いについて話す。
また、昨年に続き出展した日本水産では、「SPORTS EPA」として、新製品のEPA(エイコサペンタエン酸)を配合した目的別スポーツサプリ3品を展示。同社ではEPA摂取に伴う運動持久力向上作用を確認しており、「スポーツとEPAの関係から説明しないとならないのは大変」と言いつつも、積極提案に努めていた。「スポーツ訴求はまずはリテール向けから」だという。
今回は、共催団体のひとつとして「『日本を健康にする!』研究会」が加わっており、同会のパビリオンも設営された。この中で出展していたオリザ油化ではアントシアニンを含む新品種茶「紫茶エキス」をPR。また焼津水産化学工業がアンセリンの抗疲労効果をプレゼンするなどの取り組みが見られた。
「従来とは違う層にアプローチできるのが魅力。(スポーツサプリ分野は)はまれば大きい」──出展していた健康食品事業者からはこんな感想も聞かれた。