アブラナ科野菜で乳ガン予防(2013.12.16)


 閉経前女性で大根などアブラナ科野菜の摂取量が多いと乳ガンになりにくい――。こんな疫学的データが全国の女性4万7000人(45~74歳)を対象にした国立がん研究センター・多目的コホート研究で明らかとなった。

 調査では、野菜と果物を合わせた総摂取量や総果物、アブラナ科野菜、緑葉野菜、黄色野菜、トマト類、柑橘系果物別で分析、どれも統計学的な有意差は認められなかった。一方、女性を閉経前と閉経後のグループに分けたところ、閉経前においてアブラナ科野菜の摂取量の最も低いグループと比較し高いグループにおいて統計学的に有意な差が確認された。

 同研究班によると、アブラナ科野菜の摂取量が増えるほどエストロゲン受容体とプロゲステロン受容体がともに陽性の乳ガンのリスクが低くなるとし、予防的な関連が観察されたとしている。

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