ミドリムシ市場 動き活発に ユーグレナ、生産強化 神鋼、OEM1号(2017.2.9)


 ユーグレナグループでユーグレナ(ミドリムシ)の生産を行う八重山殖産㈱は、かねてより進めていた生産設備増産工事を終え、1日、年産160t体制(ミドリムシ粉末ベース)で本格稼働を開始した。生産体制を従来比2倍に高め、国内外の需要拡大に対応する。生産体制に拡大に合わせ、ミドリムシ原料開発やテスト生産を実施できる体制も整えた。

 ミドリムシを巡っては、神戸製鋼グループの㈱神鋼環境ソリューションが先月、筑波大学との共同研究で発見した独自株を使った原料で、健康食品・サプリメントのOEM供給事業を本格始動させている。「神戸ユーグレナ」のブランド名で打ち出しており、1日には、富士食品工業が第1号商品の販売を始めた。神鋼環境は同事業で2020年度に20億円の売上を目指す。

 ミドリムシ原料・OEM市場にはユーグレナの競合企業に当たる存在が長く存在しなかった中で、神鋼環境の参入によって市場動向に新たな激しさが出てきそうだ。

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