糖尿病が予備軍含め2050万人 国民健康・栄養調査(2013.12.24)


 厚生労働省は20日、「2012年(平成24年)国民健康・栄養調査」の結果(概要)を公表した。糖尿病の推計人数は予備軍を合わせ2050万人と、前回調査(2007年)比7%減となり、97年以降、初めて減少に転じた。


 糖尿病の推計人数は、ヘモグロビンA1cの測定値から算出したもので、「糖尿病が強く疑われる者」は前回比60万人増の950万人だったが、いわゆる予備軍(可能性を否定できない者)は同220万人減の1100万人となり、合わせて2050万人と、前回調査の2210万人を160万人下回った。一方、肥満者(BMI≧25)割合は男性29.1%(前年は30.3%)、女性19.4%(同21.5%)で、女性は減少。20歳以上の女性の「やせ」(BMI<18.5)の割合は11.4%(同10.4%)でほぼ変わらずだった。


 成人1日当たりの野菜摂取量の平均値は286.5g。いずれの年代も「健康日本21」で目標とする350gを下回った。なお、都道府県別では長野県の男女と島根県の男性が350gを上回った。食塩摂取量は男性11.3g(同11.4g)、女性9.6g(同9.6g)で変わらなかった。


 朝食欠食率は男性12.8%(同14.4%)、女性9.0%(11.1%)といずれも減少した。


 1日当たりの栄養素等摂取量(1歳以上の男女計、平均値)は、エネルギー摂取が1874kcal、たんぱく質が68.0g、脂質が55.0gだった。このほか、n‐3系脂肪酸は2.14g、食物繊維は14.2g、ビタミンKは229μg、ビタミンB1は0.88mg、同B2は1.17mg、ビタミンCは96mg、カルシウムは499mgだった。





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