食品のアジア輸出を強力支援 健食も ジェトロ (2017.4.13)
ジェトロ(日本貿易振興機構)が加工食品のアジア輸出のサポートを強化している。3月31日には組織内に「日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)」を設置したほか、19日からは、シンガポールのセブン‐イレブンで日本産加工食品のテスト販売を行う。
JFOODOのセンター長には、伊藤忠商事会長の小林栄三氏が就任する。伊藤忠商事はタイ最大の財閥チャロン・ポカパン(CPグループ)と資本提携しており、コンビニエンスストアなど、食品事業の拡大を進めている。JFOODOは今後、国内外に専門組織を設けていく予定。
19日からはシンガポールのセブン‐イレブン約350店舗で、11都道府県の30品目の加工食品のテスト販売を行う。品目には健康関係食品も含む。昨年、ベトナムで同様のテスト販売を行ったが、11月にも再度実施する予定。同国では日本の健康食品への注目が高まっているとの見方もある。
ジェトロでは専門組織の設置やテスト販売を通じて、アジア国別の食品ニーズなどを把握していく方針。農産物も含まれるほか、近年、アジアで急速に関心が高まっている健康食品も対象となる。