オオバンガジュツ根エキス末 美肌+抗肥満+筋肉増強 (2017.6.8)


有用成分 パンドラチンA
 美肌、抗肥満、筋肉増強といった3つの機能性を同時に訴求する新しい健康食品原料を㈱龍泉堂(東京都豊島区)がこのほど発売した。美肌と同時にリバウンドしないダイエットを可能にする従来にない美容サプリメント原料として売り込む。日本に先行して配合商品が販売される韓国では、テレビ通販で月間2億円を売り上げる商品も出ているという。

 新発売したのは、東南アジア産のショウガ科植物、オオバンガジュツ(フィンガールート)の根部を基原原料にしたエキス粉末。製品名は「パンドラビューティ」としており、今後、専用プロモーションサイトも立ち上げて市場開拓を推進する。「当社の原料ラインナップの中ではUC‐Ⅱやアフリカマンゴノキエキスなどと同じ位置付け」と話しており、独自素材として強力に売り込む方針だ。

 同社によると、パンドラビューティは韓国で開発された素材。日本のトクホ制度と同様に、機能性と安全性を国が審査してヘルスクレーム表示を許可する韓国の健康機能食品制度で、現在までに美肌と抗肥満作用に関する表示許可を得ている。日本市場には初上陸となる製品で、日本では同社が事実上の独占供給を行うという。

 有効成分として「パンドラチンA」という化合物の含有量を3.2%以上で規格化しており、これまでに行われたRCT(ランダム化比較試験)の結果、美肌作用に関しては保湿、シワ改善、ハリ(弾力)改善が、抗肥満作用に関しては体重、BMI、体脂肪の減少効果がそれぞれ認められたという。美肌作用は被験者92名(女性のみ)、抗肥満作用は同150名(男女混合)のプラセボ対照臨床試験で有効性が確認された。

 美肌作用に関しては、コラーゲン分解抑制と合成促進の双方向の作用が基礎研究で認められているほか、紫外線による皮膚ダメージを抑える働きが動物試験で確認されている。一方、筋肉増強作用に関しては、有酸素運動で使われる遅筋の増加作用のあることがパンドラチンAに示唆されており、「運動模倣効果」が期待できるとしている。

 パンドラビューティの基原原料となるオオバンガジュツの根は、東南アジアで古くから食材として用いられてきた。
 製品としての安全性についても、臨床試験をはじめ各種の安全性試験(急性毒性、変異原生、染色体異常、小核)によって問題のないことが確かめられているという。

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