日本健康・栄養食品協会の機能性食品部が、新たに機能性表示食品に関する「届出資料検討部会」を発足することになった。届出手続きの迅速化・効率化を目的に、届出資料の事前点検のためのチェックシートの作成や、簡素化に関する検討などを行うという。
現在、協会会員企業の中で届出に関する専門知識、実務経験などを持つ人を対象に、検討部会参加メンバーを募集中。参加申込みは今月18日まで受け付ける。定員は25名程度とのこと。
協会によると、同検討部会の主な活動内容は、①適正な届出資料に関する調査、研究、立案②届出資料の簡素化に関する調査、研究、立案──の二つ。①については、「届出資料の事前点検のためのチェックシート作成」、「消費者庁が策定するQ&Aに関する検討」なども行うという。活動期間については、状況に応じて変更する場合もあり得るが、2017年度末まで月1回程度の会合を開くという。
届出資料の事前点検チェックシートは、先ごろ閣議決定された規制改革実施計画に盛り込まれた、機能性表示食品の制度運用改善に向けた要求事項の一つである、「業界団体等による点検を経た届出書類について、消費者庁での確認作業が迅速に進む仕組みを構築する」と関連するものと考えられそうだ。
また、検討部会が取り組む「届出資料の簡素化」も、規制改革実施計画の要求事項に盛り込まれている。要求自体は制度を所管する消費者庁に向けたものだが、同庁が日健栄協に検討を依頼した可能性もありそうだ。