PGの抗メタボ作用を検証 弘前大学医学部・中根教授ら(2014.1.9)
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン(PG)の基礎研究を進める弘前大学医学部の中根明夫教授(同大副学長)が先ごろ弊紙取材に弘前市内で応じ、「これまでの研究でプロテオグリカンには関節炎など炎症を抑える作用のあることが分かっている。今後は、同じく炎症がかかわる肥満や糖尿病などメタボリックシンドロームに対して効果があるかどうかを、抗炎症作用の作用機序も含めて検証していく。炎症を抑えるのは腸に働くためだと考えられる」と今後の研究計画について語った。
この研究は、昨年、地域イノベーション戦略支援プラグラムとして文部科学省が採択した補助事業「プロテオグリカン関連バイオマテリアルをコアとした津軽圏ヘルス&ビューティ産業クラスターの形成・拡大」の一環として取り組むもの。
ほかに「プロテオグリカンの構造改変物質の機能性に関する研究を、ヒト(に対する効果)も含めて行う」などもするという。