レビュー変更 文献4報追加 プロテインケミ グルコサミンの届出巡り(2017.10.19)
グルコサミン原料供給大手のプロテインケミカルが、自ら届け出ていたグルコサミン機能性表示食品の変更届出を行い、研究レビューの内容を改定した。採用文献について、従来2報だったところを4報追加し6報に変更。機能性のエビデンス強化を図ったかっこうだ。届出表示は変更してない。
同社が変更届出を行った日付は先月28日。一方、消費者庁が届出データベースを更新し、変更内容を公表したのは昨日(18日)だった。
研究レビューの内容を変更した目的について、現在のところ同社からコメントを得られていないが、今年5月末以降相次いでいるグルコサミン機能性表示食品の届出撤回問題に対応するためだったとみられる。撤回件数は18日現在で16件にも上る。
同社が行ったグルコサミンの研究レビューを活用した届出を行っている企業が複数存在する。このうち1社はすでに撤回しており、ほかの届出者も撤回を迫られている可能性が高い。
届出表示を変えぬまま、研究レビューの採用文献を増やし、エビデンスを強化する方法で届出撤回の流れを断ち切れるかどうか。焦点となるのは、追加した文献が、届出表示の科学的根拠を支えるものになり得ているかどうかだと考えられる。消費者庁や外部有識者の反応が注目される。