農林水産省が10月5日に公表した改正JAS法で新規に策定される機能性成分の検討状況によると、ルテイン(ホウレンソウ)、β-クリプトキサンチン(ウンシュウミカン)、メチル化カテキン(べにふうき茶)の3成分の試験方法について、検討が進められていることが分かった。
同省によると「この他にも候補として十数種が挙がっている」(食品企画室)状況で、うち1成分は近く公表される見込みだという。ただ、JAS規格化には、市場での流通状況など生産者団体や業界の要望が前提になるため、十数種全ての機能性成分が規格化されるかは未定だ。機能性成分の規格化は、農産物・食品の高付加価値化に繋がるため、同省では積極的に検討したいとしている。
今年6月に公布した改正JAS法では、新たに農産物・食品の機能性成分の試験方法も規格化することが可能になった。機能性成分の最終決定は、来年2月のJAS調査会で行われる予定で、早ければ来夏にも告示される見通しだ。
河内晩柑果汁を機能性表示食に