ファミリーマート コンビニ業界、対DgS戦略を強化か (2017.12.21)
頭打ちに転じたコンビニエンス(CVS)業界と急伸するドラッグストア(DgS)業界の本格“バトル”がいよいよ始まりそうだ。
ファミリーマートは15日、調剤薬局一体型および生鮮食品の品揃えを充実させた都市型スーパー一体型のCVSを相次いでオープンしたと発表した。
調剤薬局一体型は「ファミリーマート+ak薬局 相模大野銀座通り店」(相模原市南区)。約90店舗の調剤薬局を展開するakホールディングスと協力して、CVS店内に調剤薬局スペースを設置した。
生鮮食品スーパー一体型は「ファミリーマートminiピアゴ川崎宮前平店」(川崎市宮前区)。ピアゴはファミリーマートグループのスーパーで、通常のCVSの約1.7倍の面積の店舗内に生鮮品コーナーを設けた。同社はすでに24時間フィットネスジム併設型店舗の展開も表明しており、同店舗ではサプリメントや健康食品も販売する予定だ。
調剤薬局併設はDgSの強みであり、生鮮食品はDgSが取り扱いづらいウィークポイント。フィットネスジム併設での健食・サプリ販売はDgSよりアピール度が高いといえる。
ファミリーマートでは多機能型店舗の展開に力を入れることで、伸び悩むCVS業界内でのシェア拡大と後ろに迫ってきたDgS業界への対抗策としたい考えだ。百貨店や家電量販店などの苦戦が続く中、小売業界の主戦場は「CVS対DgS」に移りそうだ。
【写真=フィットネスジム併設型CVSのイメージ図(健食、サプリの本格販売も)】