食品衛生規制見直し 厚労省、消費者委で状況報告 (2017.12.21)


 厚生労働省医薬・生活衛生局は13日、消費者委員会本会議で、食品衛生規制の見直しに向けた検討状況を報告した。現在、食品衛生法改正懇談会が先ごろ取りまとめた提言を踏まえた検討や関係者との調整を進めており、今後、パブリックコメントを実施する。その上で、15年ぶりとなる食品衛生法の改正法案の概要を固め、来年の通常国会への法案提出を目指す。

 食衛法改正懇談会の提言の中には健康食品に関するものあり、この日の本会議でも委員から幾つか質問が出た。これに対して同省は、「原材料の安全性確認をどうやっていくか」が課題との認識を示した上で、「一つの規制のやり方として、『リスクの高い成分』に着目した」と説明した。

 また、そうした成分の「例」として、同懇談会で健康食品を巡り厳しい意見が相次ぐきっかけとなった、プエラリア・ミリフィカに含まれる活性成分(ミロエストロール等)を挙げ、「検討中だが、そうした成分を含む食品(を規制する)という形でアプローチすることを想定している」と述べた。

 一方、消費者委は20日に開いた本会議で、食品衛生規制の見直しに関する委員会意見を取りまとめた。健康食品については、リスクの高い成分を含む食品を的確に把握し、事業者による原材料の安全性確保や製造工程管理など、健康被害を防止するための実効的な仕組みを、従来よりも高いレベルで構築するよう厚労省に求めている。


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