国民生活センターは23日、キャンドルブッシュを含む健康茶を調査した結果、下剤成分のセンノシドが含まれ、過剰摂取すると下痢などを起こす可能性があるとして、過剰摂取に注意するよう消費者に情報提供した。
キャンドルブッシュはゴールデンキャンドルとも呼ばれ、医薬品として使用されているセンナと同属のマメ科植物。
同センターは、インターネットや大手ドラッグストアで購入可能なティーバックタイプの15銘柄について商品テストを実施。その結果、全銘柄からセンノシドが検出されたほか、商品記載の抽出方法で健康茶を調整し分析したところ、8銘柄はカップ2~3杯の量を飲むことで、医療用医薬品と同程度(最低服用量で12mg)の摂取量となる可能性があった。
表示についても調査し、13銘柄は1日摂取目安量の表示がなかったほか、全銘柄で多量に摂取した場合、下痢になる可能性がある旨の注意表示がなかったとしている。
この結果は消費者庁や厚生労働省など行政機関にも情報提供し、併せて同センターは注意表示や1日摂取目安量の記載を指導するよう求めたほか、キャンドルブッシュの取扱いについて、食薬区分見直しを含めた検討を行うよう求めた。