松樹皮プロシアニジン サントリー食品も届出 花王に続き (2018.11.8)


 大手企業からの松樹皮由来プロシアニジンを使った機能性表示食品の届出が増えている。花王が9月に粉末清涼飲料で届け出ていた中で、サントリー食品インターナショナルによる緑茶3品の届出が10月26日までに受理、公開された。8月には、富士フイルムが「フラバンジェノール」を商品名とするサプリメントを新発売している。

 サントリー食品が届け出たのは、「伊右衛門プラスコレステロール対策」など、主力ブランド「伊右衛門」を掲げた3商品。いずれも機能性関与成分の研究レビューを届け出た。

 届出資料によれば、レビューの実施者は「フラバンジェノール」を独自素材として取り扱う受託製造企業の東洋新薬。その上で、サントリーグループ共通の研究・開発などを担う「サントリーMONOZUKURIエキスパート」がレビューの再評価を実施したという。

 これにより同成分の届出総数は12件となった。いずれもヘルスクレームは「悪玉(LDL)コレステロールを下げる」で共通しているが、花王の届出以降、機能性の科学的根拠はそれまでの最終製品臨床から研究レビューに切り替わっている。ここにきて東洋新薬が新たに用意したシステマティックレビューをテコに、今後、届出件数を大きく伸ばしていきそうだ。


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