帝人、BtoC強化し浸透図る スーパー大麦を店頭へ(2019.10.10)

帝人 新商品① 帝人 北薗①

【写真=左:認知を高めるための戦略商品「スーパー大麦のちから」(炊飯用) 右:北園 英一・機能性食品素材事業推進班班長】

 帝人は、これまで原材料供給、協業品開発などBtoB事業を推し進めてきたスーパー大麦「バーリーマックス」について、最終商品の販売にも注力する方針を発表した。最終商品については、2016年に同素材を用いたグラノーラなど2商品の通販展開を始めているが、これまで以上にスーパー大麦を広める目的から、新製品では全国のスーパーマーケットなどに販売チャネルを広げていく。

 10月2日に炊飯向け「スーパー大麦のちから」(120㌘、税抜498円)を新発売し、現在小売店への配荷を進めている。店舗展開するにあたり、店頭でのPOP展開やデモンストレーション販売など販促活動も積極的に進め、同素材の浸透を図る。最終的には全国のスーパー1万1000店への導入を目指す。

 また、以前より進めている地方自治体や大学など教育機関との連携による啓発活動も引き続き行いながら、スーパー大麦を全国区の商品に育てていく考えだ。

 同社では今回の店頭での取組みによって、食品事業開始当初から進めてきた原材料供給や協業品開発などのBtoB事業の底上げにつなげる考え。協業品はすでに数十社の商品が市場に流通しており、今回の取組みは、これらの後方支援の側面も持つ。

 「小売店での展開を始めることになるが、スーパー大麦の認知をさらに広める施策のひとつ。あくまでも事業の中心はBtoB」(北薗英一・機能性食品素材事業推進班班長)としており、今後も原材料供給へ協業品を広げるための施策を打ち出していく。

ファミマ スーパー大麦の米飯など1億個突破
 ファミリーマートは、帝人が手掛けるスーパー大麦「バーリーマックス」を使用した米飯類が、累計販売個数で1億個を突破したと発表した。同社が9月24日発表した。

 ファミマではスーパー大麦入りおむすびなどを2017年から販売し、当初想定していた健康意識の高い20~50代の女性層だけでなく、40~50代男性層からも支持されてきた。販売するおむすびなどは逐次刷新するなどして、ニーズに応えてきた。

 9月下旬にはおむすびなど4種を刷新するとともに、10月1日からは同大麦入りの生姜スープを追加するなど、ラインナップを拡充している。





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