DHC、南九州市と共同開発 地元の特産品をサプリに (2019.10.24)

ZOOMUP DHC知覧茶サプリ①

【写真=共同開発したサプリメント。知覧茶に含まれるカテキンの他、葉酸が主要成分】

 DHCが地域の健康づくりなどを目的にしたサプリメントを開発した。包括連携協定を結んでいる鹿児島県南九州市と共同開発したもので、同市の特産品「知覧茶」のエキス末を配合。葉酸も主要素材として加えており、同品を軸にした健康プロジェクトも共同展開していく。10月9日に発表した。

 知覧茶の認知拡大も目的に開発したという。知覧茶は、南九州市で生産されているブランド緑茶。

 健康プロジェクトでは、65歳以上の市民約1000人を対象に、今回の共同開発品を1年間無償提供する。これにより、認知症や脳卒中の予防に役立ててもらいたい考えだ。その効果検証のために、市民からモニター100名を募り、血液検査や葉酸代謝遺伝子検査を実施する。葉酸と、脳の健康を損なうとされるホモシステインの数値変化などを検討する。

 健康プロジェクトの名称は『「知覧茶×葉酸」サプリ健康プロジェクト』。今月16日には南九州市と合同で「健康長寿セミナー」を開催して、共同開発の紹介や高齢者向けの健康啓発講座などを行う。同品を通じて、市民の健康意識向上や健康寿命の延伸をサポートしたい考えだ。

 DHCは、「健康づくりと地域活性化のため」(同社)に全国の自治体と連携を進めており、南九州市とは17年11月に包括連携協定を締結。ほかにも、これまでに佐賀県唐津市、茨城県境町、北海道長沼町など計20の自治体と包括連携協定を結んでいる。

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