ファンケル、池森会長が退任 業績回復、キリン提携に「一定の目途」(2019.12.12)


 ファンケルは11日、創業者の池森賢二代表取締役会長が退任する人事を発表した。来年1月1日付で名誉相談役に就く。業績をV字回復させ今後の成長基盤を確立したことと、8月に発表したキリンホールディングスとの業務提携に一定の目途が立ったためとしている。宮島和美取締役副会長も退任し、相談役に就く。

 来年1月からの新たな経営体制には、店舗・流通分野を担当してきた山口友近取締役専務執行役員が、代表取締役専務執行役員に就任する。

 池森氏は、1981年にファンケルを設立。無添加化粧品を主要製品に、94年からはサプリメント事業の強化に乗り出す。2003年に経営から退いたが、ファンケルの業績悪化を受け13年に代表権を持つ会長に復帰。その復帰会見で「3年で立て直す」ことを明言し、広告先行投資による成長戦略を推し進め、インバウンド需要の追い風もあり、776億円(15年3月期)だった連結売上高を、1225億円(19年3月期)まで引き上げた。

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