イカ由来NAGの製造開始 甲陽ケミカル(2014.3.3)


 甲陽ケミカル㈱がイカ由来のN‐アセチルグルコサミン(NAG)の製造販売を始めた。イカの中骨から抽出したキチンを原材料とするもの。「KOYO SQNAG」の名称で市場に売り込み、美容やロコモティブシンドローム対応のサプリメントから一般加工食品まで幅広く提案する。


 原材料となるイカ中骨由来キチンはタイなど海外から調達し、同社生産拠点の鳥取・境港工場で製造する。NAG純度については95%以上で規格化しているが、「製造上は98~99%以上のものがほぼ安定的に得られている」としている。


 同社によれば、同原料は、イカ軟骨由来キチンから完全酵素分解によるNAGの大量製造に成功した世界初の製品。2種類の加水分解酵素を同時に使用して効率よくキチンを分解する。これにより、分解産物はNAGのみになるため「精製を繰り返す必要がなく、ワンパスで高純度のNAGを得られる」という。


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