GABA、認知機能にも有効性 ファーマF 三菱商事LSと共同RCT(2020.5.11)


 GABA(γ‐アミノ酪酸)は認知機能にも有効であることを臨床試験で確認したとファーマフーズが5月11日、発表した。三菱商事ライフサイエンスと共同で臨床試験を実施した。試験結果は2報の論文にまとめられ、3月発刊の「薬理と治療」に掲載された。

 発表によると、試験は認知機能に衰えを感じる40歳以上の健常者120名を対象に3カ月間実施。その結果、GABAを1日あたり100mg、または200mg摂取した群は、プラセボ群と比べて認知機能が有意に維持・改善したという。200mg摂取群については、記憶力▽空間認知力▽論理的思考力▽作業記憶力▽持続的注意力のほか、「活力」「心の健康」の改善が確認されたとしている。

 ファーマフーズと三菱商事ライフサイエンスは、今回掲載された論文を背景に、GABAを機能性関与成分にした機能性表示食食品のヘルスクレームに認知機能を追加する考えだ。これにより、『ファーマギャバ』の機能性表示食品としての採用件数をサプリメントから一般食品まで更に増やし、海外と比べて日本は市場規模がまだまだ小さい認知機能マーケットの拡大を図る。米国では「数年にわたり2ケタの成長率」を見せているという。

 同社が製造販売する『ファーマギャバ』は、機能性表示食品の機能性関与成分として幅広く使われている。可能なヘルスクレームとしては、これまでにストレス緩和▽疲労感の軽減▽血圧の改善▽睡眠の質の改善の4機能があり、5つ目として認知機能を加えることになる。なお、同社によると、GABAの有効性には「筋肉量の増加」があることも確認済みだという。

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