経営コンサルティング会社のボストンコンサルティンググループはこのほど、中国サプリメント市場は今後年平均13%以上で成長し、2020年には12年比約2.6倍の320億ドルに達するとする調査結果をまとめた。20年までに都市部世帯の約6割、2億1000万世帯へと急増する見通しの中間・富裕層が市場を強力に牽引するという。中国のセルフメディケーション市場に関する調査レポート結果として同社が2月25日発表した。
発表によると、中国都市部の世帯数は13年の2.8億世帯から20年には3.4億世帯に増える。このうち、世帯年収12万元以上の富裕層の割合は12年に15%だったのが20年には31%まで拡大する。
また、世帯年収7・5万~12万元の中間層も含めた場合の富裕層の割合も拡大し、20年には都市部世帯の59%を占めるほどになり、中国都市部の半数以上の世帯が中間・富裕層になる。これに伴い、サプリメントとともに一般用医薬品の市場規模も年率8%で成長し、20年には320億ドル(12年比約1.7倍)に達するという。