青汁市場の裾野拡がる スムージー形態に需要(2014.3.6)


 800億円ともいわれる市場規模を有し、毎年着実に成長拡大を続ける青汁食品。これまで粉末を溶かして飲む形態が多かった青汁だが、ここ数年のスムージー人気が影響してか、粘調のある独特の食感を新たに持たせた商品としてリニューアルするケースが増えるなど、青汁市場の裾野が拡がりそうな気配だ。

 末端商品としてのグリーンスムージーは、昨年あたりから商品が増えつつある。青汁取扱い事業者でもニーズに合わせ、青汁の原材料として利用されてきた大麦若葉やケール、桑葉などを利用するとともに、グルコマンナンを配合することで、スムージー特有の粘調を持たせる工夫を施している。

 大麦若葉や桑葉、明日葉など各種青汁製品をOEM受託するミナト製薬では、スムージー形態について「既存品の切り替えとともに、新規に注文をいただくケースが増えている」状況という。ダイエット食品を中心に展開するメタボリックでは、先月28日から「エンナチュラル グリーンスムージー」を投入、各種健康食品製造販売のファインでも4日から「グリーンモーニングスムージー」を売り出している。両品とも青汁を前面に押し出した商材ではないものの、青汁で使われる大麦若葉を原材料に用いており、青汁のニーズともリンクする。

 また通常の青汁では摂取できない糖質などの栄養素がスムージーには含まれる特徴もあり、青汁購入層以外の潜在需要の掘り起こしも十分に狙える。飽和状態ともいわれる青汁市場だが、さらなる拡大成長に向けたアイテム・スムージーによる需要の取り込みが期待されよう。

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