オメガ3など食品の最新研究を報告 2014日本農芸化学会(2014.3.10)


 日本農芸化学会主催の2014年度大会が3月27~30日の4日間、東京・京王プラザホテル、川崎・明治大学生田キャンパスで開催される。食品が持つ機能性の最新研究が報告される一般講演1986題、シンポジウム173題、ランチョンセミナー14題をはじめ、産学官学術交流委員会フォーラム、フロンティアシンポジウムなどが行われる。

 「伝統的な学術分野と時代に即した学術領域の融合」「世界的なユニークな農芸化学研究」の2つをテーマとしたシンポジウムでは、「オメガ3脂肪酸―より良い脂質バランスを実現するための機能解析と製品・生産法開発」(京大・小川順氏 ほか)、「食肉由来成分の健康寿命効果と機能性発現の分子メカニズム」(九大・片倉喜範氏 ほか)、「食品の免疫機能研究の新たな潮流」(東大・八村敏志氏 ほか)などを予定。企業・団体によるランチョンセミナーでは、「ケルセチン配糖体の体脂肪低減効果に関する研究」(サントリー食品インターナショナル)、「ネギ属含硫アミノ酸摂取でテストステロン増!」(日清ファルマ)、「ジペプチドの発酵生産、並びにアラニルグルタミンの機能」(協和発酵バイオ)などの最新研究が披露される。

 一般講演からは、「経口投与コラーゲンモデルペプチドの皮膚移行およびヘアレスマウス皮膚水分量向上効果」「レスベラトロールは皮膚老化様症状を改善する」「セネガル産プロポリスに含まれる成分と生理活性に関する研究」「βクリプトキサンチンは糖・脂質代謝異常を改善する」「大豆由来の新規ペプチドは経口投与により迷走神経を介し抗不安作用を示す」「認知症モデルマウスを用いた脳老化に対するカルノシンの予防・改善作用の解明」などが発表される。


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