秋田県、東洋新薬と連携 青汁原料の栽培も視野(2014.3.13)
秋田県は12日、県産農林水産物を活用した健康食品・化粧品開発による地域経済活性化を目指し、㈱東洋新薬との間で連携協定を取り交わした。地方自治体と同社が連携協定を結ぶのは、熊本、佐賀、北海道、愛媛に続き5例目となる。
県と東洋新薬は、すでに原料の現地生産・安定供給に向けた取り組みを始めている。現在、青汁の原料となる大麦若葉の試験栽培を大潟村で進めている。
また、東洋新薬では県産すいかの副産物「まびきすいか」を活用した機能性素材を開発し、健康食品および化粧品用原料として製品化したい考えで、現在、秋田大学との間でその機能性などを検証する共同研究を進めている。県との連携協定に伴い同社では今後、同大との協力関係を深め、ほかにも県産農林水産物からの機能性成分の発掘を進める。
ほかに、秋田県総合食品研究センターなどが展開している臨床試験受託事業「あきた食品トライアルネット」の活用も進める。同社が保有する機能性素材のエビデンスを新たに取得したり、県との連携で新たに開発した素材の有効性を確認したりする。
また、同社の特定保健用食品許可取得実績を生かし、県内企業向けに健康食品、化粧品の企画・開発に関する提案やアドバイスもしていく。