大塚製薬、エクオール食品を発売(2014.3.13)


 大塚製薬㈱がエクオールを配合した機能性食品を4月2日から新発売し、40代以降の更年期女性に向けた摂取提案を始める。販路は、全国の調剤薬局や病院・クリニック内の売店をはじめ、自社通信販売。新規成分だけに、まずは医師や医療従事者を通じた普及・啓発を展開していきたい考えで、同社でも専門知識を持つ選任スタッフを全国に配置し、消費者への情報提供に努める。


 「ソイカラ」に続く大豆関連食品となる同品は、大豆胚芽抽出物を乳酸菌発酵させてつくるエクオールを配合したもの。製品名は「エクエル(EQUELLE)」。製品形態はタブレットで、1日摂取目安量4粒当たりにエクオールを10mg摂取できるようにした。大豆イソフラボンも、1粒当たりにアグリコン換算1.6mg含む。価格は112粒入りで4000円(希望小売価格)。


 エクオールは、大豆イソフラボンの一種ダイゼインの代謝産物。エクオール産生菌と呼ばれる腸内細菌により代謝されるので、大豆イソフラボンが持つ生理作用の活性本体などとも言われる。ただ、エクオールを産生できる人は日本人で5~6割、欧米人では2~3割にとどまるという説もある。


 同品の販売チャネルについて同社では「将来的には他の販路もあり得る」とコメント。「ソイジョイ」などと同様、グローバル展開を視野に入れている可能性もある。


 エクオールをめぐって同社は、医薬品事業部とニュートラシューティカル事業部の両方で、日米両国で研究を展開。これまでに共同研究先が投稿、また既に受理され掲載まちの論文は合計約40報に上る。エクオール含有大豆乳酸菌発酵食品の機能についてこれまでに確認されているのは、更年期症状の軽減、閉経後の骨密度減少の軽減などだという。


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