新たにピペリン類 ヒハツ由来 むくみ対応、成分拡充(2020.10.22)


 ヒハツ由来ピペリン類で可能なヘルスクレームが拡充され、新たに、脚のむくみが気になる健康な女性に対して訴求できるようになった。同成分を含むヒハツ抽出物を製造販売する丸善製薬(広島県尾道市)が新たな届出を行ったことによるもの。同成分としては初のヘルスクレームとなる。また、むくみに対する機能性を訴求する成分としては初めて研究レビューを届け出た。

 新たな届出は2020年10月5日の届出情報更新で公開された。丸善製薬が新たに届け出たヘルスクレームは以下の通り。

 「ヒハツ由来ピペリン類は、脚のむくみが気になる健常な女性の夕方の脚のむくみ(病的ではない一過性のむくみ)を軽減する機能があることが報告されています」

 一過性のむくみに対する働きを訴求する届出は数が限られる。これまでに届出が公表されていたのは、赤ブドウ葉由来ポリフェノール、レモン由来モノグルコシルヘスペリジンの2成分のみ。届出総数としても2件にとどまる。また、いずれも最終製品の臨床試験を表示する機能性の科学的根拠としていた。

 むくみ軽減を訴求する届出が少ない背景としては、研究レビューを実施する先がなかったことなどが考えられる。新たな届出公開を受けて、丸善製薬は、最終製品販売会社などに対する届出サポートをさらに活発化させる構え。今後、届出件数が急増する可能性もありそうだ。

 また、新たな届出公開を受けて、同社で届出サポートを行うヒハツ由来ピペリン類については、「脚のむくみ軽減」と「血流の正常化に伴う冷え軽減」のダブルヘルスクレームを届け出ることが可能になる。同社は以前に、同成分について以下のヘルスクレームを届け出ているためだ。「冷えにより低下した血流(末梢血流)を正常に整え、冷えによる末梢の皮膚表面温度の低下を軽減する機能があることが報告されています」

 両機能ともヘルスクレームの科学的根拠は研究レビュー。同社としてもダブルヘルスクレームの提案に力を入れたい考え。


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