新規アルコール対応素材上市 三和酒類「アルコケア」(2014.3.17)
三和酒類㈱は12日、新規のアルコール対応素材「アルコケア」を4月14日に上市する予定と発表した。同素材はこれまでに、動物試験でアルコール性肝障害抑制作用や脂肪肝抑制作用、ヒト試験で血清尿酸値低減作用を確認している。同社はこれらデータを基に提案を進めていくという。
新素材は二条大麦を原料に使用。その発酵液を精密な膜で濾過し、特殊設備で精製した後、濃縮して作り上げている。ラットにアルコールと同時摂取させた試験では、アルコール摂取により上昇するALTとASTを抑制した一方、アルコール摂取により減少する抗酸化酵素のGPX1やSOD1、CATなどがアルコール摂取前よりも増加した。また、これら酵素が増えたことで、IL‐1βやTNF‐α、IL‐6などの炎症性サイトカインの誘導が抑制され、肝細胞の炎症を防ぐ可能性のあることが示唆されている。
また、ヒトに同素材含有飲料を12週間摂取してもらった試験では、対照群に比べて、腎臓で血液から尿に尿酸を排泄する働きが向上したことも確認されている。