〝血管ケア〟ピカ新の機能性表示 「血管の柔軟性維持」東洋新薬が届出(2020.12.22)


 血管ケア機能を訴求する機能性表示食品の届出が公開された。抹消血管に対する機能性を作用メカニズムとし、高めの血圧を下げる働きを訴求する届出はこれまでもあったが、血管そのものに対するヘルスクレームを行う届出は初。訴求可能な機能性の領域をさらに押し広げた届出として注目を集めそうだ。東洋新薬が届け出た。

 機能性関与成分としたのは松樹皮抽出物(フラバンジェノール)に含まれるプロシアニジンB1およびB3。届出表示は、「本品には、プロシアニジンB1及びB3が含まれるので、加齢とともに低下する血管の柔軟性(血管を締め付けた後の血管の拡張度)維持に役立つ機能があります」とした。血流依存性血管拡張反応(FMD)という、血管内皮機能の評価指標を用いた最終製品の臨床試験を科学的根拠とした。

 血管の柔軟性維持を訴求する食品は、保健機能食品全体として初となる。血管の柔軟性を維持する機能性と、健康維持増進機能の関係について届出資料では、「血管内皮の障害により血管の収縮と拡張のバランスが崩れると、やがて動脈硬化などの疾患に繋がる」とした上で、「正常な血管内皮が持つ血管の収縮と拡張のバランスを調節する機能、すなわち『血管の柔軟性』を維持することは健康の維持において重要と考えられる」としている。

 東洋新薬の独自素材フラバンジェノールは、これまでも機能性表示食品に用いられてきた。松樹皮由来プロシアニジン、もしくはプロシアニジンB1及びB3の機能性関与成分名で、これまでに悪玉コレステロール低下機能に関する届出が20件余り行われている。

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