タモギタケ素材、研究注力 セラミドやエルゴチオネインで(2014.3.20)
㈱エル・エスコーポレーションが国産タモギタケを原材料にした美容食品素材の機能性研究に力を入れている。水溶性セラミド原料では、吸収率に優れることを確認するとともにはじめてヒト試験を実施した。また、強い抗酸化作用を持つことが知られるエルゴチオネインを含有する粉末原料では、「ブレインフーズ」としても応用できることを確認した。
吸収性に優れることが確認されたのは、グルコシルセラミドを0.8%以上含有する「LS水溶性タモギセラミド」。人工消化試験を実施したところ、粉末原料の溶解率は一般標準試験食品との比較で約27倍と高かった。一方、水溶性原料と粉末原料を比べると、水溶性の方が約4倍高く、水溶化することで更に吸収率が高まることが分かったという。
一方、エルゴチオネイン含有タモギタケ抽出物「アミノチオネイン」では、国内大学との共同研究で、抗うつ作用が示唆されることを動物試験で確認した。これまで美容食品素材として提案してきたが、脳機能分野にも広げていきたい考え。