湧永製薬 グローバル展開を加速 (2021.3.25)

湧永合体①

 独自素材の熟成ニンニク抽出液を用いたサプリメントを国内外で展開する湧永製薬(大阪市淀川区)が、ヘルスケア事業を核にグローバル展開を加速させる。海外事業の中心となる米国はじめ、今後、拠点を設けることを計画する欧州での販売展開を強化するとともに、これまで手薄だった東南アジアエリアでの販売にも力を入れる。3月17日に都内でメディア向けセミナーを開き、湧永寛仁社長が今後の事業方針を示した。

 同社が世界50カ国以上で展開するサプリメント「キョーリック」の昨年の販売実績は、前年比18%増と好調に推移。なかでも、「イミューン」を訴求する同ニンニク素材配合サプリの売上は前年比77%と大きく伸びた。また、ガゼリ菌などを配合し、免疫機能と消化機能をサポートすることを表示するサプリメントが、ロシアを中心とした海外で大きく伸びたという。

 湧永社長は海外の事業構想について、「今後のグローバル展開を見据え、次の展開エリアである欧州に製造施設を設けることを計画している。先の話ではあるが、東南アジアにも展開するにあたって製造拠点をつくりたい」考えを述べた。また現在、タイの現地企業と提携し製品販売の準備を進めている。

 同社では、海外事業の進展に合わせ、コーポレートロゴを刷新。同社が持つ科学技術と信頼感をイメージしたもので、グローバルに挑戦する同社の信念の強さを表現したという。
 当日のセミナーでは、熟成ニンニク抽出液の臨床研究知見を報告。同抽出液を摂取することで、血管内皮機能や血管の柔軟性、炎症指標を改善することや、動脈硬化を持つ患者の末梢循環を改善した最新の研究論文について、同社研究部門の担当者が発表した。

【写真=上:湧永寛仁社長 中:前年比7割増を売り上げたサプリ「イミューン カプセル」 下:今後のグローバル展開拡充に向けて刷新したコーポレートロゴ】


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