ファンケル サプリ内製化6割へ (2021.5.27)

01ファンケル 新工場②

海外需要拡大見据え自社生産
 ファンケル(横浜市中区)が、サプリメント生産の内製化率を6割に引き上げる。従来はタブレットタイプのサプリメントの製造について7割を外部に委託していたが、同社を代表する商品に成長している「内脂サポート」や「大人のカロリミット」など一部を自社生産に切り替える。今後、本格的に事業展開が始まる中国での需要拡大を見据え、フレキシブルに対応できるようにする目的で内製化率を高める。

 同社では、2018年に中国での越境ECを開始し、昨年12月からはビタミン、ミネラルの保健食品の販売を始めるなど、中国市場開拓を進めてきた。22年度中には保健食品15品目を追加するなど、中国サプリメント事業を拡大させる方針だ。先ごろ発表した21年度を初年度とする新中期経営計画では、中国サプリメント事業について20年度売上高20億円から、23年度には60億円に引き上げる計画を打ち出している。

 4月に稼働した新工場の三島工場では、機能性表示食品「内脂サポート」の完全内製化をはじめ、「大人のカロリミット」や「年代別サプリメント」など40品前後を製造。資本提携関係にあるキリングループの協和発酵バイオのサプリメント製造も受託している。

 同社のサプリメント事業の業績はここ数年で大きく伸長。同社の直近業績でサプリメントは約400億円を売り上げる。

【写真=主力サプリメントの一部を生産する三島工場】

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