ニッピ ハラール認証を取得 コラーゲン拡販期し(2021.6.10)

02ハラール認証①

 コラーゲンペプチドの原材料製造・販売で国内大手のニッピ(東京都足立区)が、同社で製造する魚由来コラーゲンペプチドについてハラール認証を取得した。国際的なハラール団体のJAKIM(マレーシア)、MUIS(シンガポール)から国際相互認証を受けているジャパン・ハラール・ファンデーション(同台東区)による認証を得たと同社が5月25日、発表した。

 同社が製造するコラーゲンペプチドについてハラール認証の取得は今回が初めて。国内外の顧客を始めとする関係先から同認証の取得を要望されていた。

 ニッピの発表によると、ハラール認証を取得したのは、同社の富士工場(静岡県富士宮市)併設のコラーゲンペプチド製造専用施設で製造する魚由来コラーゲンペプチド。具体的には、生理活性ペプチドを規格した同社のブランド原材料「コラゲノミクス」を始め「マリンコラーゲンペプチド」の他、スタンダード品の計3製品4品目。認証取得日は4月15日。

 ニッピでは、最近のコラーゲンペプチドの需要について「世界的に伸張しており、特に東南アジアや中東などイスラム諸国の需要が顕著」だと分析。そうした需要を取り込むために「国際相互認証クラスのハラール認証取得が不可欠」と判断、イスラム圏で幅広く通用するハラール認証の取得に向けて取り組んでいた。

 ニッピなど国内コラーゲンペプチド製造会社が所属する日本ゼラチン・コラーゲン工業組合(東京都中央区)の調べによると、2020年度のコラーゲンペプチド販売量は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて全体としては減少したものの、海外輸出が大幅に増加(第1041号既報)。美容食品に対する需要の高まりを受けて、とくにアジア市場への輸出量が増えたとみられる。

 国内のサプリメント・健康食品事業者がハラール認証を取得する動きは以前からあり、例えば、植物抽出物を中心にした原材料メーカーのオリザ油化(愛知県一宮市)では、化粧品用も含めて累計120品目以上で同認証を取得(20年10月時点)している。また、ここにきて新たに認証を取得する動きもあり、受託製造企業の三協(静岡県富士市)が先月、主力工場のハードカプセル用ラインなどでハラール認証を取得した。

【写真=ハラール認証ロゴマーク】


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