フォーデイズ業績 増収増益に 21年3月期 純利益、2倍に伸長(2021.6.24)


 ネットワークビジネス国内大手フォーデイズ(東京都中央区)の2021年3月期決算がまとまり、売上高は329億8700万円だった。前年同期から約7億5000万円増加した。伸び率としては2.4%増。新型コロナ感染拡大の影響でイベントやセミナーは中止、延期、規模縮小を余儀なくされたが、オンラインを併用した営業活動を進めた。

 フォーデイズが23日発表した。21年3月期の営業利益は前期比28.1%増の34億4200万円、当期純利益は約2倍(209.5%)の23億7300万円といずれも増益となった。

 事業別の売上高を見ると、健康食品事業は260億4900万円だった。前期比は0.5%の微減。主力製品の核酸ドリンクをリニューアルした他、複数の新製品を発売したが、「既存製品の落ち込み」を補うまでには至らなかった。

 一方、化粧品事業の売上高は、69億3800万円となり、前期比では14.6%の増加と2ケタ増を記録。昨年5月にヒト幹細胞培養液を高配合した新製品を発売するなどしていた。

 また、アジアを中心に進めている海外事業については、新型コロナの影響で、「大半の国で売上高・会員数ともに前年比減少」と落ち込んだ。

ただ、台湾に関しては、「売上高・経常利益ともに前年度に続き過去最高を更新」したといい、コロナ禍の影響を受けなかった。他方、ベトナムについては当局から営業許認可の取得が困難となり、「事業撤退を決定」。新たに中国とカンボジアでの事業展開準備を進めた。

健康食品事業の売上高は3期連続減
 フォーデイズの21年3月期業績は、全体としては増収増益だったものの、健康食品事業の売上高は3期連続で減収する結果となった。3年前の18年3月期は、健康食品事業だけで362億5400万円を売り上げていた。17年11月に消費者庁から受けた一部業務停止命令を含む行政処分による影響からの回復途上にある。

 一方、化粧品事業の売上高は堅調に増加。将来的に100億円の大台に乗る可能性もありそうだ。


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