ニュートリー「CP10」 床ずれ対応のコラーゲン(2013.7.25)
コラーゲンペプチドにはこういう機能用途もあるのだ。嚥下障害対応食や病態別栄養素補給食など栄養医療食品製造販売のニュートリーが19日から売り出した「CP10」。長期入院や寝たきりになった高齢者、その家族、さらに医療従事者をも悩ませる「床ずれ(褥瘡)」の予防や改善に資するために開発したドリンクである。
販路は全国の病院や介護福祉施設。この販売チャネルで年間約400万本の出荷量を誇る、微量栄養素などを効率良く摂取してもらう目的で開発した飲料型サプリメント「ブイ・クレス」シリーズに追加したもので、1本125㍉㍑当たりにコラーゲンペプチドを1㌘配合した。価格は1本200円前後。
同社ではコラーゲンペプチドの褥瘡に対する働きについて、その予防や治癒促進に必要な栄養素と見なされているアルギニンと同等、ないしそれ以上の褥瘡治癒促進作用がある可能性を、原料メーカーのニッピらとの共同研究で確認し、論文発表。この知見を受けて開発したのが、初の床ずれ対応コラーゲンペプチド飲料となる同品である。
同社では今後、同品を使った臨床研究にも着手する計画。「臨床現場で利用する食品であり、エビデンスは必要。褥瘡の予防効果など、今後も機能を拡充させていきたい」。