大塚HD、サプリ事業が大幅な増収 国内外売上1450億円 ネイチャーメイドけん引(2022.2.10)


 大塚ホールディングス(東京都千代田区)がサプリメントの事業売上を大きく伸ばしている。2021年の国内外含めたサプリメント事業売上は、前年の1171億円から1450億円に大幅に増やした。新型コロナウイルス感染拡大により消費者の健康意識が高まるなか、サプリメントブランドのネイチャーメイドを中心に売上を伸ばした。ネイチャーメイドは当初計画から大幅な前倒しで1000億円ブランドを達成したという。

 同社が10日発表した2021年12月期の連結決算によると、ネイチャーネイドの前年同期比は、20年上期の8%増、20年下期18%、21年上期18%、21年下期21%で2ケタの伸びが続いている。21年下期は「メイン市場である北米において、ビタミンDやビタミンCを中心に需要が増加した」としている。

 サプリメント領域の今後の方針は、「人々の健康を支え続ける信頼のブランドへ」を軸に事業を推進していく。米国子会社でネイチャーメイドを製造する「ファーマバイト社の多面的な成長戦略」として、ネイチャーメイドなどコアブランドの成長や、新ブランドの加速、新たなビジネス展開を推し進める。また、「女性の健康プラットフォームの提供」では、日本と米国において、女性特有の健康課題の解消を目的に開発したサプリメント「エクエル」の販売推進と、女性の泌尿器系の健康分野に特化した製品を展開する米国子会社のユコラ社によるビジネス展開を進める。

 10日発表した大塚HDのニュートラシューティカルズ関連事業の売上高は、対前年比12.7%増の3767億円。事業利益は同10.9%増の467億円だった。主要ブランドのポカリスエットやネイチャーメイド、育成ブランドで展開するエクエルや、独自乳酸菌を用いたボディメンテ、プラントベース食品などが前年実績を上回った。

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