14年度規格基準事業に注目 日本健康・栄養食品協会(2014.3.27)
日本健康・栄養食品協会はコエンザイムQ10とエラスチンのJHFA規格基準を2014年度中に改定することを決めた。CoQ10では還元型CoQ10を新たに盛り込む。またエラスチンでは、製法に関わる規格基準を一部見直す。これにより、「企業が(JHFAマーク取得)申請しやすいようにする」(同協会健康食品部)。
JHFA規格基準に関する14年度事業ではほかに、コンドロイチン硫酸とN‐アセチルグルコサミンの規格基準を策定し、同年度中に公示したい考え。いずれも専門部会がすでに立ち上げられており、参画企業数はコンドロイチン硫酸が11社(部会長企業=ヤヱガキ醗酵技研)、NAGが10社(同=焼津水産化学工業)。会合はこれまでに計3回開催した。
コンドロイチン硫酸の規格基準については、CRNジャパンと日本食品分析センターが確立した、HPLC法をベースにしたコンドロイチン硫酸含有量測定法を活用し、サメ軟骨以外の原材料についても規格基準が検討されている。一方、食品コンドロイチン硫酸原料市場で過半数近いシェアを持つマルハニチロ食品が専門部会に今のところ加わっていない。
日健栄協ではこのほか、15年3月末までに予定されている健康食品など食品の機能性表示制度導入に向けた規格基準の策定も進める方針だ。消費者庁の「食品の機能性評価モデル事業」のほか協会による機能性評価事業でこれまで評価してきた素材・成分のうち、JHFA規格基準が存在しないものを複数選び規格基準を新たに検討、策定する。日健栄協は25日に開いた記者懇談会の中で、その評価候補素材・成分としてルテイン、BCAA、大麦由来ベータグルカンの3つを挙げた。
【写真は、25日に開催された専門紙記者懇談会の様子】