ファイン、独自原材料で機能性へ 筋肉ケアなど プロテイン併用で(2022.11.17)


 健康食品製造販売のファイン(大阪市東淀川区)が、独自素材を活用した機能性表示食品の届出に向けた取組みを始めている。ニンニクエキスと米胚芽エキスを加えたニンニク米胚芽複合体の独自原材料で、プロテインと同時摂取することで骨格筋量や筋肉量への有意な結果が得られたことから、今後スポーツ系サプリメントに活用できるよう開発を進める。

 同社ではこれまで、機能性表示食品制度がスタートした初年度から、他社の機能性素材を活用した機能性表示食品の届出を数多く進め、現在までの届出件数は93に及ぶ(撤回含む。11月17日時点)。同社は機能性表示食品事業の取組みとして、まずは届出実績を積み上げ、第2段階で自社原材料を用いた届出、その次の段階で臨床試験による届出を目指す事業構想を掲げていた。

 「今回の自社原材料を用いた研究成果については、まだ機能性表示食品として届け出られる段階ではないが、今後エビデンスをさらに積み重ね、当社の独自素材による届出を実現させたい」(佐々木義晴部長)としている。

 ニンニク米胚芽の原材料を用いた研究は大阪国際大学と共同で行った。同大サッカー部に所属する35名が同原材料などを摂取したところ、プロテインとの同時摂取で筋肉量が増大する結果を得た。筋肉量に関わる有用成分としてγ‐オリザノールの可能性を示唆する結果を得ているが、「他の含有成分の可能性もありえる」(同)といい、今後さらに研究を深耕し、最終商品の開発につなげていく考えだ。

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