黒生姜エキスで持久力向上 早大との共同研究で論文発表 丸善製薬

(2022.12.8)


健康食品や化粧品の原材料を製造する丸善製薬(広島県尾道市)は、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン(PMF)を高濃度に含むブラックジンジャーエキス(KPE)の摂取は、筋肉および肝臓におけるエネルギー代謝と基質利用を促進することで持久力を向上させる可能性があると、8日に発表した。早稲田大学との共同研究で、研究結果は査読付き論文誌「Nutrients」に掲載された。


今回の研究では、PMFを高濃度に含むブラックジンジャーエキスをマウスに62・5mg/kg体重の量で単回投与した結果、運動時間が有意に延長されることを確認。また、骨格筋では、ヒラメ筋の脂質、乳酸、グリコーゲン代謝およびミトコンドリア機能に関する遺伝子の発現がPMFを高濃度に含むKPE単回投与で有意に変化することも確認した。さらに、腓腹筋および肝臓では、グリコーゲン代謝に関する遺伝子の発現がPMFを高濃度に含むKPE単回投与により有意に変化することを確認したという。


同社は今後もこの研究で得られた知見を基にPMFのさらなる基礎、応用研究の推進を図る。

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